手を繋いでも良い?
(超電磁砲/美琴×光子)
「シュトゥルーゼ‥?」
「そ!最近出来たお店なんだけどね、お店の外観とかファンシーですっごく可愛いの。よかったら一緒にいかない?」
実に気さくに微笑む御坂美琴を前に、少女婚后光子は見当違いに赤面した。
放課後、特に予定もないままふらりと立ち寄ったペットショップから出たとき、美琴は光子に冒頭の台詞を吐いた。
新設されたケーキ屋があることは噂に聞いていたけれど、共に行く相手もいなければ、余裕もないと諦めていた光子には嬉しいハプニングである。
幸いというべきなのか、光子にはこのあと数時間全く予定がない。
「ま、まあ、御坂さんがどぉーしてもと仰るなら‥」
「本当?よかったぁ‥。あ、私ね割引券持ってるの」
名門常盤台の高校に通う、その中でもトップクラスの令嬢とされる美琴が割引券を片手に大手を振る姿が少し滑稽で、光子は微笑んだ。
「よっし!そうと決まれば、ダッシュよ、婚后さん!」
「は、はい?なぜ私がそんな‥」
美琴の突然の提案に、光子は頓狂な声をあげた。
「今日開店日だから、早めにいかなきゃ売り切れちゃうかもなの。ね?」
行こう婚后さん!と言いながら、当たり前の様に差し出され美琴に光子は不覚にもたじろいだ。
『こっこれは‥もしかして御坂さん私の手を引かれるおつもりなのかしら‥?でもそんな‥私ご学友と手を繋ぐなんて今まで一度も‥』
光子が自問自答しながら手を出すのを渋ってると、美琴は怪訝な顔をした。
それでも結果を出し渋る光子に、美琴はとうとう痺れを切らしたように、光子の手首を引く。
「ほら、婚后さん!」
「ちょ、み、御坂さん!!?」
突然かかった力に、光子は無理矢理引っ張られて前のめりになる。
「急がないとなくなっちゃうよ!」
「分かりました、分かりましたからっ!もうちょっとゆっくり走られてはどうなの御坂さん‥!」
だめ、と光子の意見を一蹴して光子は笑った。
こうして自分を慕ってくれる友人が、手を引いてくれる友人が、今まで一度として出来たことのない光子は、また顔を赤くする。
初めて出会ったあの日から、光子と美琴は友人なのだから、なにも恥じることはないのだけど。
『御坂さんは、本当に素敵な方ですのね。白井さんが惹かれるのも分かりますわ』
そんなことを考えながら、光子は無意識に夢想する。
いつか自分から、美琴の手を引くき歩く日を。
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ここに病院を建てよう(作者の脳内的な意味で)
もう夢見過ぎすみませんSSSすみません。
違うよ妖々夢支援やるぜえええええとか言って調子乗ってたら昨日更新するの忘れてたんだよ。
‥嘘です寝てました(氏
という訳でぷち企画一発目は超電磁砲百合。琴光!初書き!!
この二人はすっごく可愛い。アニメではあまり目立たなかったけど、コミック七巻とかぶっとんでるよイチャイチャしすぎだよ。
超電磁砲二期こい。二期がこい。
なんか急ぎすぎてすっごい中途半端な終わり方してますので、たぶん企画が終わる前にもう一本続きみたいな感じで書き上げるはず。
少しでも琴光いいな、って思ってもらえたならば本望であります。
それと、
10題の予定だったんですが、遅刻した責任をとるという事で、15題に増やしましたー
お題は全て
夢見月*様からお借りしています。ここからでも、左側のリンクからも飛べます。
素敵なお題ばかりなので、絵描きさんにも文書き様にもオススメ!
cf.貴方に言われたい15のお題 3.手を繋いでも良い?